FRAME WORK
FEATURE / DEVELOPMENT STORY
バングラデシュの工場と、日本の自転車店。
その間を行き来しながら、
uniFastの自転車は作られています。
INTRODUCTION
フレームの素材。変速段数。タイヤの太さ。 自転車を作るときには、たくさんの数字や仕様を決めていきます。
でも、私たちが考えているのは、 それだけではありません。
毎日使ったときに、扱いやすいか。
数年後に部品を交換するとき、困らないか。
修理のために持ち込まれた自転車店が、作業しやすいか。
そして、日本で使う人の声を、 バングラデシュの工場へどう伝えるか。
乗る人のこと。
直す人のこと。
そして、作る人のこと。
FROM BANGLADESH
日本では、バングラデシュと聞いて 自転車を思い浮かべる人は、 まだ多くないかもしれません。
けれど街へ出れば、 人や荷物を運ぶリキシャをはじめ、 自転車は毎日の暮らしのすぐそばにあります。
日本とは使われ方も、見た目も違う。 それでも、 「人の移動を支える道具」として 自転車が根付いていることは同じです。
MADE IN BANGLADESH
フレームを作り、 溶接し、部品を組み付け、 一台の自転車へ仕上げていく。
uniFastの自転車も、 この場所で働く人たちの手を通して 形になっていきます。
FRAME WORK
ASSEMBLY
FACTORY
FROM THE SHOP FLOOR
自転車は、売って終わりではありません。 毎日使えば消耗し、長く乗れば修理や部品交換が必要になります。
タイヤ交換。 ブレーキ調整。 ワイヤー交換。 カゴやキャリアの取り付け。
自転車店の現場では、 一台の自転車と何年も付き合うことがあります。
その中で困るのが、 特殊な規格や専用品しか使えない自転車です。
部品を探す。 加工する。 代用品を考える。
本来なら交換だけで終わる作業に、 余計な時間がかかることがあります。
OUR DESIGN RULE
日本で手に入りやすい部品。 広く使われている規格。 加工せず交換できる構造。
そうしたことも、 uniFastでは自転車を企画するときの大切な条件にしています。
タイヤ、チューブ、ブレーキ、ワイヤーなど、 交換頻度の高い部品は日本で入手しやすい規格を優先します。
特定モデルでしか使えない部品に頼りすぎず、 将来の修理や交換に選択肢を残します。
部品交換のために削る、穴を開けるといった作業が必要にならないことを重視します。
MAYA STORY
日本の日常で圧倒的に身近な自転車を、 バングラデシュで作れないだろうか。 Mayaは、そんな会話から始まりました。
バングラデシュの工場で、 「日本ではどんな自転車が売れるのですか?」 と聞かれました。
私が「ママチャリです」と答えると、 返ってきたのは、
「ママチャリとは、なんだ?」
日本では当たり前の呼び方でも、 海外ではもちろん通じません。
そこから、日本のママチャリがどんな自転車なのか、 どんな場面で使われ、 なぜ毎日の生活に根付いているのかを説明しました。
FROM IDEA TO PROTOTYPE
開発を進める中で、 日本の一般車には独自規格の部品も多く、 そのまま再現するだけでは時間もコストも大きくなることが分かりました。
そこでMayaでは、 ママチャリとして必要な装備は残しながら、 修理や交換、カスタマイズに関わる部分には スポーツバイクで広く使われる規格を取り入れることにしました。
前カゴ、オートライト、前後フェンダー、リアキャリア、 センタースタンドなど、毎日の使いやすさを優先しました。
BSA、700C、Vブレーキ、一般的なシートポスト径など、 将来の交換や修理を考えた構成にしています。
日本で流通している後カゴを加工せず取り付けやすいよう、 実物のキャリアをバングラデシュへ持ち込み、現地で製作しました。
CHITA STORY
Chitaは、できるだけ手に取りやすい価格で ロードバイクを楽しめる一台を目指して開発を始めました。
左:製品版 / 右:試作モデル
PROTOTYPE
アルミフレームとスチールフォークを基本に、 Nodiとのホイール周りの共通化などによって コストバランスを整えました。
試作モデルではSHIMANO Tourneyを採用し、 2×7速の14段変速として製作しました。
2025 JAPAN BIKE SHOW
試作車を2025年のジャパンバイクショーへ展示したところ、 多くの自転車販売店の皆様から 製品について率直なご意見をいただきました。
中でも多かったのが、 「このフレームならSHIMANO Clarisを組み合わせた方が魅力が伝わる」 という声でした。
2×7速の14段変速から、 2×8速の16段変速へ変更しました。
クランクセットもSHIMANO Clarisへ変更し、 変速精度と踏み込んだ際の剛性感向上につなげました。
ブラックアルマイトだったリムのブレーキ面を CNC切削仕上げへ変更し、制動性能を重視しました。
DEVELOP TOGETHER
uniFastでは、最初に決めた仕様を そのまま守り続けることが開発だとは考えていません。
THINK IN JAPAN
日本の道路、使い方、修理環境を基準に、 必要な仕様や規格を考えます。
BUILD IN BANGLADESH
現地スタッフと仕様を確認しながら、 試作し、実際の自転車へ形にしていきます。
TEST IN JAPAN
実際に乗る。展示する。販売店に見てもらう。 机の上では分からなかったことを確認します。
FEEDBACK
販売店やユーザーから得た意見を整理し、 次の仕様変更や製品開発へつなげます。
Mayaでは、 日本のママチャリをそのまま再現するのではなく、 現地スタッフと話しながら新しい設計へ変えていきました。
Chitaでは、 試作モデルを展示会で見てもらい、 販売店の皆様からいただいた意見を受けて 製品版の仕様を変更しました。
どちらも、最初の図面だけで完成した自転車ではありません。
作る人。
売る人。
直す人。
そして、乗る人。
それが、uniFastの開発スタイルです。
OUR PRINCIPLE
毎日の移動から週末のサイクリングまで、 自転車に乗ることを楽しめる一台であること。
消耗品を交換するときも、故障を修理するときも、 特殊な部品や加工にできるだけ頼らないこと。
壊れたら終わりではなく、 修理しながら、その人の使い方に合わせて付き合っていけること。